はじめに
このスタイルガイドは、ソフトウェア開発者、アプリケーション デザイナーや中核となる貢献者である翻訳者など、Novius OS のインターフェースのテキストを書く人たちのために作成されており、 矛盾がなく読みやすいテキストをユーザーに提供する ための、アプリケーション全体と言語に関する共通のルールを定めています。
このスタイルガイドは、Aaron Walter の design personas (ヒューマンタッチ)を参考にしています。Aaron Walter のグループが作成した Voice and Tone ガイドからもヒントを得ています。
翻訳について
翻訳は、単語を1つずつ辞書と照らし合わせながら訳すことではありません。翻訳とは、原文の意味に忠実でありながらも新しい読者や異なった文化に合うように言い回しやニュアンスを適応させることです。Novius OS を直訳しても意味はありません。良い翻訳とは、あたかもその言語で最初から書かれたかのような錯覚を与える訳です。
ですから、一番最初に翻訳する必要があるのは、このような翻訳を可能にする スタイルガイド です。
口調
Novius OS は、 プロのためにデザイン されています。ユーザーは遊びで Novius OS 使うのではなく、仕事をするために使います。従って、Novius OS も、与えられた仕事をできるだけ効率的にこなすという共通の目標を持っているということをユーザーに示す必要があります。ですから、Novius OS は的を射た職業的な口調を採用し、ユーザーには敬体(ですます調)で話しかけます。
しかし、ユーザーが Novius OS を使うことがつまらない と感じるようでは困ります。お決まりの無味乾燥な表現(例:正しい値を入力してください)は、避けてください。Novius OS はよくあるソフトと同じという印象をユーザーに与えたくありません。
Novius OS はユーザーに微笑みを与える(何らかの作業を完了したときなど)ことはあっても、笑わせることはないようにしてください。ソフトは、ユーザーの友達ではなく、どちらかといえば、楽しく仕事ができ、 物事を良く知っていて信頼のおける同僚 (Novius OS は一人ではないので、正確には同僚達というべきかもしれせんが)という存在です。
最後に、Novius OS はソフトウェア開発者にも利用されていますが、あまり専門的な業界用語は避けてください。また、あまり親しすぎる言葉使い(例:ゴメン、エラーだよ!)も好ましくありません。
口調を選ぶ時に考慮すべき特徴
- 職業的 。でも、つまらなくない。
- 合理的で率直 。でも命令口調ではない。
- 一貫性がある 。でも単調ではない。
- 親切である 。でも馴れ馴れしくない。
- 何でもよく知っている 。でも差し出がましくない。